ヒルトングランドバケーションの「タイムシェア」
旅行でハワイのホノルルに行った人は、DFS内で「お土産をくれる」と呼び止められたり、ハワイ旅行のパンフレットなどに「DFSでこれを見せるとホノルルクッキーをもらえます」というような案内があります。
そこに行くと「ヒルトンホテルに行って話を聞くだけでDFSの100ドルの買い物チケットをくれる」というような話で、ヒルトンに行くように勧誘されます。
一見あやしいこの話ですが、実際に話を聞きに行ってみました。
これは別に怪しい詐欺とかではなく、ヒルトンホテルの「タイムシェア」のサービスの案内です。
タイムシェアって?
タイムシェアというのはヒルトンのホテルの一室を複数のオーナーで購入するような仕組みのことで、このタイムシェア専用の部屋を購入することでハワイのヒルトンやその他の国の部屋を利用することができるというものです。
ただし「タイムシェア」という言葉のとおり、時間でシェアするものなので、使える泊数が決まっています。
購入する金額(部屋のグレード)によって毎年(もしくは2年に1回)自分が購入したグレードの部屋の約1週間宿泊できるポイントをもらうことが出来ます。
そのポイントを使って宿泊料金がかからずに宿泊することができます。ポイント制なので宿泊できる日数を減らしてよりグレードの高い部屋に泊まることもできるし、ポイントを使い切ってしまった場合は、有料ですが追加料金で泊まる事も可能です。
私はこの追加料金がかなり安くてお得だったので契約を決めました。1部屋あたり1万5千円くらいでかなり良い部屋に泊まれました。2人で割れば半額ですね。
一人で泊まったとしても部屋のグレードを考えるとかのり安く泊まることが出来ますし、宿泊一人あたりではなく一部屋あたりでポイントが計算されるため、一部屋4人など人数が多ければ非常にお得になります。
ホテルとタイムシェアの違い
タイムシェアはホテルのようにフロントもロビーもありますが、一応「部屋のオーナー」ということになり、ホテルではないのでベッドメイキングなどはしてくれません(フロントの人は部屋には入れない決まりになっているようです)。ただし、シーツやタオルの替えなどは頼めば新しいものを部屋の前まで持ってきてくれるようです。
営業は強引じゃない?
私はハワイの現地ではスケジュール的に話を聞く時間がなかったので、帰ってきた後に東京で話を聞き、契約をしました。
担当者にもよるとは思いますが、強引な契約のすすめなどはなく、むしろ契約直前で一度キャンセルしようとした時も引き止めて契約させようとするようなことはありませんでした。
金額的にはサービスを考えるとそんなに高いものではない気がするのですが(契約するグレードによりますが)、注意したい点は、年会費のようなものがかかるという点です。
マンションの購入で言う「修繕積立金」のようなものがかかります。(毎年ポイントが入る契約なら毎年、2年に一度ポイントが入る契約なら2年に一度)
金額も20万円近くかかります。これを考えると正直あまり安いとは言えません。ポイントで無料で泊まれるとはいっても、旅行するのに飛行機代はかかるし、この年会費の金額で高級ホテルに宿泊しているようなものですね。ポイント分だけでなく、ポイントを使い切ったあともオーナー特権の宿泊価格でいろいろな施設を頻繁に利用するのなら費用対効果で考えても安いと思いますが、そういう使い方をしないなら費用対効果的には安いとは思えないというのが感想です。
例えば自分の例で言うとこのタイムシェアの契約自体は2年に一度ポイントが入る契約でシーズンも平日に優先予約権があるもので200万円までかからないくらいの金額でした。(細かいプランはたくさんあるようなので省きます)
- 200万円近く払って
- 2年に一度20万円近くの会費を払って
- 無料で泊まれるのは2年間のうち1週間
これでは、「安く泊まるために契約」では割りに合いませんよ。
ヒルトングランドバケーションは「安く泊まるため」というよりは「良い部屋でゆっくり過ごす”機会”を人生に取り入れる」という考えで契約をしたほうがいいと思います。
海外旅行に行こうと思っても・・・
「高級ホテルで海外旅行に行こう」って、お金のこともあるし、時間のこともあるし、なかなか計画がしにくいと思います。
でも、このように定期的に無料で泊まれる権利を買うことで「今年も行ってみようかな」という気になると思います。
これです。これを買うんです。家族との時間、ゆっくりするチャンスが定期的にやってくるという状況。
うん、営業の人と同じことを今言ってます(笑)
そしてこのヒルトングランドバケーションクラブは、基本的にはポイントを使って宿泊する形なので、自分が購入した部屋だけではなく、他のところでも泊まれます。例えばホノルルに購入しても、ハワイ島の別のヒルトン施設に泊まることもできるし、ロサンゼルス、カナダ、メキシコなど、同じポイントで同じくらいの泊数が宿泊できる施設はたくさんの国にあります。
またヒルトン以外にも提携している(ポイントで泊まれる)施設は世界中でたくさんあるようで、これらの施設にもポイントやオーナー価格で止まることができます。
まだ実際に使ってはいないので、使ってみた時にまた記事にしていこうと思いますが、使った人の印象はすごく良いようですよ。
ついでに言うと、ハワイのヒルトンで話を聞くと「DFSの買い物チケットがもらえる」ということでしたが、東京で話を聞いたときはコンラッドのお食事券をいただき、おいしい料理を食べさせていただきました^ ^